大学生向けの賃貸はアパートとマンションのどちらがおすすめ?鳥取の家賃相場も解説


大学生が一人暮らしをする場合、住居として賃貸の集合住宅を選ぶのが一般的です。ほとんどの場合、アパートかマンションのどちらかになります。

アパートとマンションは、どちらも集合住宅の一種です。この二つは一体何が違うのでしょうか。

今回の記事は、大学生の一人暮らしにおいて、アパートとマンションのどちらがおすすめかを解説します。

・アパートとマンションは何が違うのか

・それぞれどんなメリットとデメリットがあるのか

・大学生におすすめなのはマンションとアパートのどちらか

このような内容をわかりやすく紹介しています。

 

・これから一人暮らしを始める予定の学生の方

・家族が一人暮らしを始める予定の方

こんな方はぜひ参考にしてみてください。

 

アパートとマンションの違い

アパートとマンションは、どちらも集合住宅であるという点は共通しています。では、この二つは一体何を基準に区別されているのでしょうか。
ここでは、アパートとマンションの違いについて、以下の二つのポイントに焦点を当てて解説していきます。

(1)アパートとマンションの法的な違いはない
(2)アパートとマンションは主に建物の構造で区別される

それぞれ一つずつ詳細を見ていきましょう。

参考:https://www.homemate.co.jp/useful/rent151/

 

アパートとマンションの法的な違いはない

結論から言うと、アパートとマンションには法律的な区分はありません。

建築基準法やその他の法令には、どういった建物をアパート・マンションと呼ぶかについて、明確な規定は今のところ存在しないのです。
現状では、建物のオーナーがマンションといえばマンションですし、アパートといえばアパートになります。法律の決まりがないので、まれに不動産広告でもアパートとマンションの区別が混在しているケースが見られます。

とはいえ全くルールが存在しないわけではありません。アパートとマンションの区別については、一応の慣例的な基準が存在します。それが、建物の構造と材質による区別です。

 

アパートとマンションは主に建物の構造で区別される

アパートかマンションかの区別は、主に建物の構造やその材質が判断材料です。
一般にマンションと呼ばれる集合住宅は、以下のような構造・材質のものを指します。

鉄骨造
鉄筋コンクリート造
鉄骨鉄筋コンクリート造

マンションは階層にも特に制限がないのも特徴の一つです。そのため、都市部には数十階建てのタワーマンションなども存在します。

一方アパートと呼ばれるのは、主に以下の構造で建築されている集合住宅です。

木造
軽量鉄骨造

アパートの場合、建物の階層は大きいものでも三階建て程度に止まることが多いです。

もしも気になる物件がアパートかマンションか判断が難しい場合は、建物の構造をチェックしてみてください。掲載されている不動産広告に「木造」や「軽量鉄骨」などと記載されている場合、それがその建物の構造です。

アパートとマンションのメリット・デメリット

アパートとマンションには、それぞれ住む上でどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

先ほどお伝えした通り、一般にマンションとアパートを区別するのはその構造です。その性質上住み心地にも違いがでるため、人によってどちらをおすすめできるか変わってきます。せっかくなので違いを理解し、ぴったりの部屋を選びましょう。

こここでは、マンションとアパートのメリット・デメリットを、以下の二つのポイントでご紹介します。

(1)マンションは充実の設備が魅力 家賃はやや割高

(2)アパートは家賃を抑えられる 防犯は自分で対策しよう

それでは詳細をみてみましょう。

 

マンションは充実の設備が魅力 家賃はやや割高

マンションのメリットは、アパートと比較して建物の設備が充実していることです。
細かい条件は物件によって異なりますが、同じ条件のアパートと比較すると住み心地に優れるケースが多いという特徴があります。
アパートと比較してマンションが優れているのは、例えば以下のような点です。

・部屋の防音性が高い

・構造が頑丈で災害に強い

・共用玄関がオートロックである

・管理人が常駐している

・定期的に業者が共用部分を清掃してくれる

このような特徴はアパートにはないことが多く、マンション独自のメリットと言えます。

一方、マンションのデメリットはアパートと比較して家賃や管理費が割高になることです。

一般的にマンションの建設にはアパートより費用がかかるため、その分が家賃に上乗せされることがあります。また、共用設備やセキュリティが充実している分、メンテナンスのために家賃とは別に管理費がかかることが多いです。
総合的に見て、マンションは月々の予算にやや余裕があり、住み心地重視で物件を選びたい方に向いています。

 

アパートは家賃を抑えられる 防犯は自分で対策しよう

アパートに住む一番のメリットは、マンションと比べて家賃が安く抑えられることです。

アパートはマンションと比較して建築費用が安い傾向にあります。家賃を低めに設定して入居者を募ることが可能なため、マンションより家賃相場が低いのです。
家賃が安く済む一方で、住み心地や防犯面の機能ではマンションに一歩劣ることが多いです。そのため防音や防犯の対策は、ある程度自分で行う必要があります。近隣の生活音が気になる人や、防犯が気になる人だと住み心地の悪さを感じるかもしれません。

アパートは月々の予算を抑え生活コストを下げたい方におすすめです。

 

大学生の部屋はマンションorアパートのどちらがオススメ?

大学生が一人暮らしをする場合、アパートとマンションのどちらを選べばよいのでしょうか。ここでは、日々の大学生の生活をシミュレーションし、それぞれどんな人におすすめかを紹介します。

(1)こんな人はマンションがおすすめ

(2)こんな人はアパートがおすすめ

それぞれ見ていきましょう。

 

こんな人はマンションがおすすめ

大学生の中でマンションがオススメなのは、以下のような特徴に当てはまる人です。

①部屋に友人を呼びたい人

②深夜でも他人に気を使いたくない人

③セキュリティのしっかりした部屋に住みたい人

④帰りが遅くなることが多い人

それぞれ理由を解説していきます。

 

①部屋に友人を呼びたい人

部屋に友達を頻繁に呼びたいのであれば、マンション(RC造、SRC造)を選ぶことをおすすめします。

友人が多い方だと、部屋に友達を呼んで遊んだり、飲み会を開いたりすることもあるでしょう。つい盛り上がって大きな声を出してしまうこともあるかもしれません。
こんな時に、壁が薄いアパートだと近隣への影響が少々不安です。マンションは防音がしっかりしている物件も多いため、周囲に気兼ねする必要はありません。

なお、防音性能はそれぞれ物件によって異なりますので、部屋選びの際に不動産業者の担当者に確認しておくとより安心です。

 

②深夜でも他人に気を使いたくない人

夜更かしが多い方はアパートではなくマンションを選ぶのが無難です。特に以下のような場合は防音性能のしっかりしている物件を選ぶことをおすすめします。

・ゲームや映画鑑賞などでスピーカーを使いたい

・楽器の練習をしたい

集合住宅では、騒音問題は近隣とのトラブルの種になります。近所との揉め事を避け、快適に生活したいのであればアパートよりマンションを選ぶのが無難です。

 

③セキュリティのしっかりした部屋に住みたい人

家のセキュリティも大切にしたい場合はマンションを選んだ方が良いでしょう。

アパートの場合、基本的に防犯対策は最低限のことが多く、必要であれば自前で行う必要があります。一方、マンションの場合は管理人が常駐している物件や、玄関がオートロックになっている物件を選ぶことが可能です。

マンションの管理人がいると不審者の侵入を阻むことができます。またオートロックのマンションは鍵を持っている人しか建物内には入れません。防犯対策のない建物と比較すると犯罪被害に合う確率はぐっと下がります。

また、マンションの場合、アパートよりも階層が高いことが多いです。物件選び次第で、窓からの侵入に強い3階以上に住めるのも魅力の一つ。
セキュリティ重視の方や女性はマンションを選ぶことをおすすめします。

 

④帰りが遅くなることが多い人

部活動やサークル活動などで帰宅が夜遅くなる人は、アパートよりマンションの方が向いています。

日中不在にすることが多いのであれば、掃除や洗濯など、音の出る家事も必然的に夜にやることになります。防音性に不安のあるアパートの場合、上下や隣の住民の生活サイクルを気遣わなければなりません。周囲に迷惑をかけてしまうとご近所トラブルに発展する可能性があります。

毎日の家事を周囲に気を遣いながら行うのはストレスが溜まるもの。そのため夜に家事を行う場合も、アパートではなくマンションを選ぶ方が良いでしょう。

 

こんな人はアパートがおすすめ

マンションがおすすめの方がいる一方、以下のようにアパートの方が良いケースも存在します。

①家賃を安く抑えたい人

②ルームシェアをしたい人

一つずつ詳細を解説していきます。

 

①家賃を安く抑えたい人

アパートの魅力はマンションと比較して家賃が安い傾向があることです。

そのため、家賃を抑えて生活にかかる固定費を節約したい場合はアパートを選ぶと良いでしょう。

・アルバイトのシフトを控えめにして勉強やサークル活動に集中したい

・奨学金で生活する予定なので可能な限り出費を抑えたい

こんな大学生はアパートを選ぶのがおすすめです。

家賃を抑えたい場合は、予算ごとに物件を個別に検討すると良いでしょう。エリアごとの平均家賃は後ほど解説しますので、そちらも参考にしてください。

 

②ルームシェアをしたい人

友達とルームシェアをするような場合もアパートを選ぶのが良いでしょう。

一般に、二人で暮らす場合は犯罪に巻き込まれるリスクは一人暮らしの場合より低いです。一人暮らしのときと比較すると、セキュリティに気を遣わなくてもよくなります。そのため、マンションより家賃を抑えて生活できるアパートを視野に入れてみるのがおすすめです。

また、マンションで二人暮らし用の部屋を借りるとなると、家賃負担は少なからず大きくなります。ルームメイトに何かあって一時的に家賃を立て替えなければならないような場合に、家賃が高額だと対応できなくなります。

こういった不足の事態に備えて、ルームシェアの物件を探す場合は家賃の比較的安いアパートを選ぶことをおすすめします。

 

エリア別 アパートとマンションの家賃差

大学生向けの物件の場合、アパートとマンションの家賃差はどの程度なのでしょうか。鳥取で入居者を募集している物件を調査し、その平均価格をエリア別に割り出してみました。

調査結果を以下の順にご紹介します。

(1)アパートの賃料はマンションの90%程度

(2)鳥取駅

(3)鳥取大学前

(4)米子駅前

 

(1)アパートの賃料はマンションの90%程度

鳥取県の場合、同じ間取りのアパートとマンションを比較すると、マンションの方がやや賃料が高い傾向があります。具体的には、アパートの賃料はマンションの90%程度になりました。

家賃の設定金額は各物件の条件によって異なります。必ずしも全ての物件に当てはまるわけではありませんが、おおむねアパートの家賃は同じ条件のマンションの1割減程度で考えておくと良いでしょう。

それでは、各エリアの平均価格と家賃差をみてみましょう。

 

(2)鳥取駅周辺

鳥取駅は、鳥取大学の学生が多く住んでいるエリアの一つです。一方、利便性の高いエリアであるため、ビジネスマンや子育て世帯など、様々な層に需要の高い人気エリアでもあります。

鳥取駅周辺エリアの間取りごとの家賃の平均と価格差は以下の通りです。

鳥取駅周辺の間取り別平均家賃

間取り マンション アパート
1R 4.0万円 3.8万円
1K 4.5万円 3.6万円
1DK 4.5万円 3.6万円
1LDK 5.7万円 5.0万円

 

鳥取駅周辺の場合、アパートの家賃はマンションの80%〜90%程度でした。マンションの場合、1か月の家賃は4万円程度考慮しておく必要がありますが、アパートであれば家賃3万円台でも部屋を選ぶことができます。

ただ、学生以外にも需要の多いエリアであるため、マンションと比較するとアパートの物件数は少ないです。

このエリアでアパートに住むことを検討される場合、部屋選びは早めに始めることをおすすめします。

 

(3)鳥取大学前駅周辺

鳥取大学の学生に人気の鳥取大学前駅周辺のエリアです。このエリアを選ぶ人の多くが鳥取大学に通っています。学生街であるため、家賃も他のエリアと比較して相場が安いのが特徴です。

鳥取大学前駅周辺の間取り別平均家賃

  マンション アパート
1R 3.2万円 2.4万円
1K 3.3万円 2.8万円
1DK 4.0万円
1LDK 4.0万円 5.6万円

 

このエリアで特筆すべきことは、アパートの件数がマンションの数を大幅に上回っていることです。アパートの数はおおむねマンションの5倍程度でした。

相場も低く通学の利便性も高いため、鳥取大学の学生にはおすすめです。

 

(4)米子駅前周辺

米子駅前は、鳥取大学の米子キャンパスの付近に位置する駅です。一人暮らし向けの物件は他のエリアと比較するとやや少ないですが、周辺施設も充実しており暮らしやすいエリアになっています。

米子駅周辺の間取り別平均家賃

  マンション アパート
1R 3.9万円
1K 4.0万円 3.7万円
1DK 3.8万円 4.48万円
1LDK 5.1万円 5.9万円

 

このエリアに住むことを検討する場合、1DKまでであれば4万円程度を前提にすると良いでしょう。なお、米子駅周辺の特徴として、1DK以上の間取りのアパートは築浅の物件が多いです。

マンションより家賃が高く設定されているケースがあるので、家賃を抑えたい場合は注意してください。

 

まとめ

アパートとマンションは、法律上は特に定義は存在しません。しかし、それぞれ構造や設備、家賃の面で違いがあります。際に住む部屋を探す場合、今回紹介した地域の特徴も参考にしてください。
賃貸住宅を選ぶ際に重要なのは、自分の生活スタイルから部屋への希望を整理することです。
家賃と優先順位の高い条件を洗い出すと、お部屋探しをスムーズに進めることが可能です。
アパートとマンションのどちらが良いかは、その条件によっても変わってくるため、まずはざっくりと整理してみてください。
効率的に部屋探しをしたい場合、その地域に特化した不動産業者に相談してみると効率よく進めることができます。

エイブルほくしんでは、鳥取県の住み心地を知り尽くしたスタッフがお部屋探しをサポートしています。どの部屋がいいか迷ってしまう場合は一度ご相談ください。


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2023/02/22