一人暮らしに最適な間取りは?大学生や社会人別に解説


入学や入社の時期になると、新しく新生活を始める大学生や社会人の方も多いと思います。実家暮らしから一人暮らしになるにあたって、まず考えなければならないのが、どのくらいの間取りを選ぶのかということです。
どのような間取りの部屋を選ぶのかによっては、「家賃」や「暮らしやすさ」なども変わってきます
そこで今回は、一人暮らしをする上で、どのような間取りが最適に暮らせるのかを解説します。

大学生や社会人別に紹介しておりますので、これから一人暮らしをする際の参考にしてください。

 

1.状況別での一人暮らしに人気の間取りとは

これから一人暮らしをされる方のために、大学生や社会人、さらには男女別に人気の間取りをご紹介します。一体、どのような間取りが好まれているのでしょうか。

 

(1)大学生に適した間取り

高校を卒業したばかりで、まだ収入がない大学生は、基本的には親の仕送りに頼って一人暮らしをしているケースがほとんどです。したがって、親の希望などにより家賃負担の少ない間取りに住むことが多いです。間取りとしては、1R(ワンルーム)や1Kの2種類が人気です。比較的に一人暮らしをする上では、1Rや1Kは十分なスペースがあり、友達を一人二人呼ぶには問題ない広さです。

 

(2)社会人に適した間取り

社会人として就職することを機に一人暮らしをされる方も多く、毎月安定した給料があることから、給料に合わせた間取りを選ばれるケースもあります。しかし、初めての一人暮らしということもあり、いきなり広い部屋に住まわれる方も少なくありません。もっとも人気があるのは1Kの間取りです。きちんとキッチンスペースが確保されていることにより、部屋でくつろげることが人気の理由です。部屋とキッチンが仕切られているため、玄関から部屋が丸見えという心配もいりません。

 

(3)男性に人気の間取り

大学生や社会人など、男性に限定して人気の間取りを見てみると、1Kがもっとも人気です。家賃は安く部屋をひとつ確保できるため、くつろげることが理由です。男性の一人暮らしといっても、最近では家事や洗濯をきちんとされる方も多く、ある程度のスペースは確保したいようです。1Kではキッチンスペースと洗濯スペースも確保できるため、男性の一人暮らしでも快適な環境で生活できます。

 

(4)女性に人気の間取り

プライベート空間を大事にしたい女性が多く、キッチンと居住空間の境目がないワンルームでは、友達や彼氏を呼びにくいという声もあります。その点を改善する間取りとして、もっとも人気があるのは1DKです。家で女子会をされる方も多く、食事の部屋と寝る部屋を分けられる点で高評価です。

 

2.各間取りの違いとは?図面の略語も併せてご紹介

ワンルームや1K、WCにEVなど、略語が多くよく分からないという方のために、各間取りの違いと略語をまとめてみました。

 

ワンルーム

ワンルーム」とは、玄関を開けるとキッチンと部屋がひとつになっているタイプの間取りです。1Rとも略されます。トイレとお風呂が一緒になっているユニットバスであることが多く、キッチンスペースはコンパクトです。自宅には帰って寝るだけという方は主にワンルームを選ばれます。

 

1K

1K」とは、ワンルームとは異なり、部屋とキッチンが分かれています。玄関を開けると仕切りがあるため、部屋が丸見えになる心配がありません。女性の一人暮らしで郵便や宅配が多いという場合には安心です。プライベート空間を確保したい方にはおすすめです。

 

1DK

1DK」とは、ひとつの居室とダイニングキッチンがある間取りです。「ダイニングキッチン」とは、キッチンと食事スペースが一緒になっている部屋のことを言います。ダイニングキッチンにはテーブルを置くこともできるため、食事はダイニングキッチンで、くつろぐスペースは居室でと、用途に合わせて使い分けることが可能です。

友人や家族を招くなど、来客が多い場合には最適です。中には、部屋内にカーテンやパーテーションなどで境界線を作り、部屋をふたつに分けている方もいます。さまざまな利用方法があるのも魅力のひとつです。

 

1LDK

1LDK」とは、リビングとダイニングキッチンがひとつになったLDK、さらにもうひとつ部屋がある間取りです。ダイニングキッチンがすでに広いスペースですが、そこにリビングとしての機能も備わった空間が広がっています。1DKと明確に区分すると、1DKは4.5帖以上、1LDKは8帖以上と定められています。

また、1DKと比較すると、リビングとダイニングキッチンがひとつになっているため、より広くスペースを活用できます。収納スペースなどもいくつか確保されているため、部屋自体を広々と使えます。来客時に泊まらせてあげることも、仲間内でパーティーを楽しむことも容易にできるでしょう。

 

(5)略語の解説

K キッチン BR ベッドルーム SB シューズボックス
DK ダイニングキッチン SR サービスルーム SIC シューズインクローゼット
LDK リビングダイニングキッチン RF ロフト PS パイプスペース
WC トイレ UB ユニットバス MB メーターボックス
AC エアコン CL クローゼット W 洗濯機置き場
EV エレベーター WIC ウォークインクローゼット R 冷蔵庫置き場

 

3.各間取りのメリット・デメリット

それぞれの間取りの良い点と悪い点を見比べながら、家賃との比較をしてみましょう。

 

ワンルーム

メリット

ひとつの部屋にキッチン・トイレ・お風呂・居室がコンパクトに収納されているため、家賃はもっとも安い設定の間取りです。各都道府県により異なりますが、都市部を除けば2万円台から住むことも可能です。大学生の一人暮らしはワンルームで十分という方が多いです。また、社会人であっても、家にはかえって寝るだけという方にはおすすめです。

デメリット

すべてがひとつの空間に凝縮しているため、収納スペースが少ないケースがあります。布団などをしまうスペースがないことも多く、ベッドにすると収納に困らないでしょう。すぐそばにキッチンがあるため、焼き肉や揚げ物を作る場合、換気をしても居室に匂いがこもることもあります。

 

1K

 メリット

ワンルームと比べると、キッチンと居室が分かれているため、料理をしても匂いが部屋にこもることがありません。また、仕切りがあることで、玄関を開けると部屋が丸見えになる心配もなく、しっかりとプライベート空間も確保できます。家賃は3.5-5万円前後で見ておくとよいでしょう。

デメリット

1Kの間取りであったとしても、中にはワンルームと変わらない、または狭いケースもあります。なぜなら、1K仕様にするために、ワンルームの部屋に仕切りを作ったタイプの1Kも存在するからです。それでも仕切りが欲しいという方には、家賃も安くプライベート空間も確保できます。

 

1DK

 メリット

ダイニングキッチンがあるため、料理をされる方には広くて快適です。そうでない方にとっても、食事をするスペースと寝るスペースを分けられるため、よりくつろげる環境となっています。来客がある場合や恋人が泊まりにくる場合などでも広々と生活できます。家賃は5万円から7万円前後で見ておくとよいでしょう。

デメリット

ワンルームや1Kと比較すると、部屋が広くて快適ではありますが、家賃が少し高めに設定されているため、収入とのバランスが大切です。大学や職場から近いなどのメリットがある場合には、積極的に検討してもよいでしょう。

 

1LDK

 メリット

広々としたリビングダイニングキッチンに加えて、もうひとつ居室があるため、一人では十分すぎるほど広いスペースで生活できます。部屋数が多いため、来客時に泊まることになった際にも柔軟に対応できます。収納スペースも多いため、空間を広く使うことが可能です。家賃は7万円から10万円前後で見ておくとよいでしょう。
都市部では、15万などもあります。

デメリット

一人暮らしをする上で、1LDKの家賃は高いところで10万円前後はするため、社会人でもなかなか手が出しにくい価格設定となっています。家賃の目安は収入の3割程度と言われているため、それを基準に考えてみてください。

 

4.ペットを飼う場合の最適な間取り

初めての一人暮らしでは、期待と不安が入り交じっていることでしょう。一人暮らしは寂しいという方の中には、ペットとの同居を考えられている方もいるのではないでしょうか。そこで、ペットを飼う場合に最適な間取りとはどれかも覚えておきましょう。

 

(1)間取りの前に「ペット可」を確認

初めての一人暮らしで見落としてはいけないのが、住みたい物件が「ペット可」であるかどうかです。ペット可でなくても、大家さん次第ではペット可となる場合もあるため、不動産屋で相談してください。

 

(2)1階は避けたほうが無難

1階は2階以上の部屋に比べると、窓際などに虫がくることがあります。特に山村地域などでは、夏場の窓際は虫で溢れているということもあるため、食べる危険性を考えると、なるべく1階に住むことは避けたほうがよいでしょう。

 

(3)ユニットバスは避ける

トリミングサロンに定期的に通う場合を除き、自宅でペット(特に犬・猫)にシャンプーをしてあげる際に、ユニットバスだと衛生面で不安が残ります。万一を考えると、トイレとお風呂は別のほうがよいでしょう。

 

(4)理想の間取りは1DK

ペットも人と同じように、楽しいときもあればストレスを感じることもあります。飼い主との生活スタイルの違いから、夜中でも電気が点いている、来客があるなどの場合を考えると、1DK以上の部屋が好ましいでしょう。多くの方がダイニングキッチンスペースにペットの休む場所、居室スペースには飼い主の休む場所などのように分けている方が多いです。こうしてあげることで、お互いに快適な環境で生活することが可能です。

ペットと同居を考えている方は、事故が起きる心配がないかの「安全性」、プライベート空間は確保できているかの「ストレス対策」、ホコリやダニがいないかの「空気環境」などを考慮してあげるとよいでしょう。

 

まとめ

今回は一人暮らしに最適な間取りについて解説しました。

大学生や社会人別などで紹介しましたが、一番大切なことは「収入とのバランス」です。誰しも広い部屋や豪華な造りには憧れますが、徐々にランクアップさせていけばよいでしょう。

まずは初めての一人暮らしですので、ワンルームや1Kで新生活を始めてみてはどうでしょうか。


カテゴリー:

2023/02/17