不動産用語集

お部屋探しをする際によく使用される不動産用語について、わかりやすく解説します。

不動産用語集(賃貸)

あ行

アパート(あぱーと)

居住用の集合住宅で、「アパートメント (apartment)」を元にした和製英語。規模や構造等の明確な定義はないが、不動産広告では主に木造または軽量鉄骨造で2階建て以下の共同住宅をさす場合が多い。
その他に、構造や階数によって「マンション」、「ハイツ」、「コーポ」、「貸家」等に分類されることが多い。

一戸建て(いっこだて)

集合住宅とは異なり、一軒の家屋と土地が独立している住宅。「戸建て(こだて)」ともいう。

アイランドキッチン(あいらんどきっちん)

調理台を壁から独立させ、島のようにレイアウトされていることからこう呼ばれる。「アイランド型キッチン」ともいう。

アウトポール工法(あうとぽーるこうほう)

柱や梁などを居室の内側ではなく外側に設計する建築工法。この工法では、室内側に柱や梁の出っ張りが無いため、居室スペースを有効に使うことができる。「アウトポール設計」ともいう。

雨戸(あまど)

窓や縁側などの外側に設置する建具。防風、防犯、遮光、目隠しのためのもの。

一般媒介(いっぱんばいかい)

家主が不動産業者へ媒介(仲介)を依頼する際に、複数の不動産業者へ重ねて依頼することが許されるもの。家主は複数の不動産業者への依頼が制限されないので取引の機会が広がる一方、不動産業者からすれば積極的な媒介行為を行なわないこともあり得る。媒介契約には他に「専任媒介」、「専属専任媒介」がある。

印鑑証明書(いんかんしょうめいしょ)

印影が、現住所のある市区役所・町村役場に登録済みの実印であることの証明書一般の個人は市町村や区などに印影を届け出ます。印影を届け出ている印鑑は実印、そうでない印鑑を認印と区別します。

インターホン(いんたーほん)

室内と玄関(室外)の通話をするための装置。オートロック物件の場合には、室内と建物入り口での通話ができる装置。「TVモニターホン」や「TVモニター付きインターホン」といわれるような、通話相手の映像がTVモニターで確認できる機能を持ったタイプものもある。

ウォークインクローゼット(うぉーくいんくろーぜっと)

居室から人が立ったまま出入りできる収納スペース。収納スペースの中に、棚やハンガーバーをあらかじめ備え付けていることが多い。略して「WIC」と表記することもある。

ウォークスルークローゼット(うぉーくするーくろーぜっと)

出入口が2箇所ある収納スペースで、人が立ったまま出入りすることができる。収納スペースの中に、棚やハンガーバーをあらかじめ備え付けていることが多い。

エントランス(えんとらんす)

玄関や出入り口の意味で、マンションのような大型建物の共用玄関などに対して使われる。オートロックで防犯性を高めているものも少なくない。

追い焚き(おいだき)

バス(浴槽)に設置される機能で、給湯だけでなく浴槽にためた水や湯を、さし湯をせずに沸かす機能。「高温指湯式」とは方法が異なる。

オートロック(おーとろっく)

集合住宅の場合、建物エントランス扉を自動で施錠するシステムのこと。入居者は鍵または決められた暗証番号で開錠する。訪問者はエントランスからインターホンで呼び、部屋の中から入居者に開錠してもらうため、不審者や訪問販売員などの侵入を防ぎやすい。

オープンキッチン(おーぷんきっちん)

ダイニングやリビングとの間が壁で遮断されずにつながっているキッチン。

オール電化(おーるでんか)

キッチンの調理器はガスコンロではなくIHコンロ(IHクッキングヒーター)、キッチン・浴室・洗面の給湯はガス給湯器ではなく電気給湯器(電気温水器)、導入するなど、生活に伴い必要な住宅内の設備すべてが電化されていること。

押入れ(おしいれ)

和室に作り付けてある、襖などの扉が付いた収納スペース。内側は上段と下段に分かれており一畳分の広さであることが多い。布団や荷物を収納する用途が一般的であるため、クローゼットのようにハンガーパイプが設置されていない場合も多い。押入れ上部には「天袋」といわれるスペースが設置されていることも多い。

温水洗浄便座(おんすいせんじょうべんざ)

洋式トイレの便座で温水洗浄機能が付いたもの。一般に、「ウォシュレット」や「シャワートイレ」ともいう。暖房便座機能や乾燥機能、消臭機能が付いているものもある。因みに、「ウォシュレット」はTOTO株式会社、「シャワートイレ」は株式会社LIXILの登録商標。

か行

カーポート(かーぽーと)

屋根と柱のみで構成されている簡易的な駐車スペース。一般的には屋根がない駐車スペースをカースペースと呼ぶが、総じてカーポートに含める場合もある。「ガレージ」よりも簡易的な駐車スペース。

ガレージ(がれーじ)

車専用の建物(倉庫)で、シャッターが付いている場合も多い。簡易的な駐車スペースに「カーポート」がある

解約引き(かいやくびき)

契約の際に必要な保証金のうち、契約終了時に借主へ返還されない金額。一般的に、保証金であれば「解約引き」、敷金であれば「敷引き」というが、どちらも同じもの。

解約予告(かいやくよこく)

契約している部屋を解約する際、前もって貸主や管理会社に通知すること。通知は解約の1ヵ月~3ヵ月前までの範囲で定めているケースが多く、契約書に定めてある。仮に通知した解約日より早く退去しても、解約日までは家賃が発生する。

カウンターキッチン(かうんたーきっちん)

基本的にはキッチンがダイニングと対面になっており、その間がカウンターになっている。カウンター越しに料理や食器の受け渡しができたり、調理や片付けをしながらダイニングやリビングの様子をうかがったり会話をすることができる。

ガスキッチン(がすきっちん)

ガスを使用して調理するキッチン。物件によってはシステムキッチン等のように調理器が既に設置されているタイプや、入居者自身でガスコンロ(ガステーブル)を設置するタイプがある。ガスキッチンのほかに、電熱コンロ(電気コンロ)やIHクッキングヒーター(IHコンロ)のタイプもある。

共益費(きょうえきひ)

建物の廊下やエレベーター等、共用部分の維持管理の為の費用で、家賃とともに毎月支払う費用。管理費ともいう。

給湯器(きゅうとうき)

水を瞬間的に湯に変えて、キッチン・洗面所・浴室などに供給する設備。1台の器具でこの3か所への給湯ができるタイプを三点給湯という。給湯器にはガス給湯器と電気給湯器(電気温水器)のタイプがある。

管理会社(かんりがいしゃ)

賃貸物件の場合は、貸主から建物の維持管理や家賃管理などを委託されている会社。貸主に代わって家賃集金をしている場合が多い。入居者へのさまざまな通知や、入居者からのトラブル受付、解約予告(解約通知)の受付などは、入居後は仲介した不動産会社ではなく管理会社が窓口となる。仲介会社が管理を受託している場合もある。

管理費(かんりひ)

共益費と同じ。

共用部分(きょうようぶぶん)

集合住宅の専有部分以外の部分。全ての住人が利用する共用廊下・階段・エレベーター・エントランス以外に、万一の際の避難経路である各住戸のバルコニーやベランダも含む。(バルコニー・ベランダは専有部分には含まない。)

クッションフロア(くっしょんふろあ)

塩化ビニール系の床シート。水や汚れに比較的強くメンテナンスが容易であるため、キッチン・洗面・トイレなどの水回りに多用される。フローリングの柄調のものが居室に用いられることもある。「CF」、「CFシート」と呼ばれることも多い。

クローゼット(くろーぜっと)

室内(主に洋室)に備え付けた収納スペース。主に衣類の収納スペースとして作られたもので、ハンガーパイプが付いている場合が多い。ハンガーパイプが付いていない場合は「物入れ」というように区別する場合もある。押入れよりも収納スペースの広さは多様。人が立ったまま出入りできるウォークインクローゼットウォークスルークローゼット等もある。

クロス(くろす)

住居内の壁や天井に張る内装シート。「ビニールクロス」といわれることもあるが、布やビニール等の種類があり、色や柄もさまざまな種類がある。総称として「壁紙」といわれることも多い。

軽量鉄骨造(けいりょうてっこつぞう)

鉄骨造の一種で、柱・梁などの骨組み部分に厚さ6mm以下の鋼材を加工して用いた造り。一般的な木造に比べて耐震性や耐火性に優れているとされる。ハイツタイプの建物に多い。

原状回復義務(げんじょうかいふくぎむ)

契約終了時に、借主の故意・過失による賃貸物件の変更部分を、元の状態に戻す義務のこと。敷金または保証金からの清算や、実費での支払いを行う。ただし通常使用範囲内での劣化等は原状回復義務には含まれず、通常使用を超えた分の汚損・破損などは対象となる。厳密な区分が難しいため、国土交通省によりガイドラインが示されている。

高温差湯式(こうおんさしゆしき)

高温のお湯を追加して、浴槽内のお湯の温度を上げる方法。「追い焚き」とは方法が異なる。

更新料(こうしんりょう)

契約更新ごと(主に1~2年ごと)に発生する費用。物件や地域によって、必要な場合とそうでない場合がある。

構造(こうぞう)

建物の骨格をなす建築工法や建材の種別。鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)、鉄筋コンクリート造(RC造)、プレキャストコンクリート造(PC造)、鉄骨プレキャストコンクリート造(HPC造)、鉄骨造(S造)、鉄骨ALC造、軽量鉄骨造(LGS造)、木造等がある。

さ行

サービスバルコニー(さーびすばるこにー)

一般的には、通常のバルコニーよりも比較的小さい面積のものをいう。エアコンの室外機を置いたりといった、物置用として作られていることが多く、人がそこで何かを作業するという想定はない。

サービスルーム(さーびするーむ)

実際は居室として使用できる場合であっても、建築基準法上の採光基準や換気基準を満たしていないため居室として認められない部屋。間取りとしては2LDK+Sなどのように「S」と略される。同じ理由で「N(納戸)」、「F(フリールーム)」、「DEN(書斎)」と略される場合もある。

三点給湯(さんてんきゅうとう)

1台の器具でキッチン・洗面所・浴室の3か所への給湯ができるタイプ。ガス給湯器と電気給湯器の場合がある。

敷金(しききん)

賃料の滞納分や、原状回復費用(通常の使用に伴い生じた損耗を除く)の未払い等に備えて、契約時に貸主が担保として預かっておく費用。退去時に未払い家賃や修繕費等がある場合は、敷金から実費を差し引いて清算され、残金が返還される。

敷引き(しきびき)

解約引きと同じ

システムキッチン(しすてむきっちん)

シンク、調理台、加熱調理器、収納庫、レンジフードなどを一体化させて機能的にデザインされているキッチン。

シャンプードレッサー(しゃんぷーどれっさー)

洗面・洗髪・化粧ができる機能を備えており、収納スペースが一体化され洗面ボウルも大きめになっている洗面台。一般的にはハンドシャワーが設置されている。「シャワー付き洗面化粧台」ともいう。

重要事項説明(じゅうようじこうせつめい)

売買契約、賃貸借契約に際し、契約に関する重要事項を当事者に対して説明をすること。不動産会社の宅地建物取引士が文書(重要事項説明書)に基づいて説明する。

初期費用(しょきひよう)

契約時に必要な費用。賃貸借契約においては基本的には、敷金(または保証金)、前家賃管理費(または共益費)、保険料、仲介手数料などを合算したもの。具体的内容や金額については契約する物件によって異なる。

新築(しんちく)

原則として、竣工後1年未満かつ未入居の状態である物件。

善管注意義務(ぜんかんちゅういぎむ)

「善良なる管理者の注意義務」の略。社会一般の常識として要求される管理者の注意義務のこと。賃貸住宅の場合、借主は貸主に対し物件を明け渡すまで、故意や過失で部屋を傷めないよう管理しなければならない。

専任媒介(せんにんばいかい)

貸主(売主)が特定の不動産会社のみに独占的に賃貸仲介(売買仲介)を依頼する媒介契約。この契約をしている場合、他の不動産会社に重ねて依頼することができない。媒介契約にはほかに、一般媒介専属専任媒介がある。

専属専任媒介(せんぞくせんにんばいかい)

専任媒介よりもさらに制約が強い媒介契約。該当物件の扱いは必ず依頼した特定の不動産会社を通さなければならない。貸主(売主)自身が見つけてきた相手であっても直接契約はできない。媒介契約にはほかに、「一般媒介」、「専任媒介」がある。

専有面積(せんゆうめんせき)

各住戸における専有部分の総床面積。室内のロフト部分・ベランダ・バルコニーは専有面積には含まない。専有面積の計算方法は壁芯計算(隣家と仕切る壁の厚みの中心部分から計算)と内法計算(壁の内側の面積を計算)がある。一般的に集合住宅の場合は壁芯面積(壁芯計算)で表示される。

専用庭(せんようにわ)

集合住宅の1階部分の住戸の外側に設けられ、その部屋の入居者が専用使用できるスペースであるが、ベランダやバルコニーと同じように共用部分となる。一般的に土の地面であるものを「専用庭」とし、テラスとは区別して呼んでいることが多い。

損保(そんぽ)

損害保険を略してこう呼んだり表示することが多い。火災や水漏れ事故などによる不慮のトラブルで発生する損失を補償するもの。賃貸借契約をする際に指定損保への加入が義務付けられている場合も多いが、任意の場合であっても加入しておくのがベターである。補償内容(補償範囲や補償上限額など)は損保の契約内容によって異なる。

た行

ダイニングキッチン(だいにんぐきっちん)

ひとつの部屋の中に食事ができるスペースとキッチン設備がある部屋。「DK」と略されたり表示されたりする。広さの基準としては、DK以外の居室数が1部屋の場合は4.5帖以上8帖未満、DK以外の居室数が2部屋以上の場合は6帖以上10帖未満とされている。 

対面キッチン(たいめんきっちん)

調理台をダイニングやリビングのほうへ向けて設置されたキッチンのタイプ。一般的にカウンターキッチンになっていることが多い。

宅地建物取引士(たくちたてものとりひきし)

資格試験に合格し、都道府県知事の登録を受けて宅地建物取引士証の交付を受けた者。不動産の売買・賃貸借・交換の契約に際しての重要事項説明は、この有資格者だけが行うことができる。一般的に略して「宅建士」と呼ばれることが多い。因みに、平成2015年4月1日から「宅地建物取引主任者(略して宅建主任者と呼ばれる)」から資格名称が変更された。

宅配ボックス(たくはいぼっくす)

主にマンションのエントランスの内外に設置されており、不在時に宅配物を受け取ることができるロッカー設備。帰宅後に暗証番号やカードキーなどを利用して荷物を受け取ることができ、さらに24時間受け取ることが可能。

建物種別(たてものしゅべつ)

アパートマンションハイツ、コーポ、テラスハウス、貸家など、構造や規模などによる建物の分類。

タワーマンション(たわーまんしょん)

「タワーマンション」という用語自体には法的な基準があるわけではなく、階数による定義などもないが、一般的には、高さが60メートル以上の建物を超高層マンション(タワーマンション)といい、階数でおよそ20階建以上の建物がそれに該当する高さの目安になっている。

暖房便座(だんぼうべんざ)

温かくなる機能をもつ便座。一般的にはウォシュレット・シャワートイレなどの温水洗浄の機能とセットになっている場合が多い。

仲介(ちゅうかい)

不動産取引において、売主(貸主)と買主(借主)の契約を、それらの間に立ってまとめること。同じ意味で「媒介」ともいう。

仲介手数料(ちゅうかいてすうりょう)

不動産会社を介して賃貸借の契約をした場合、契約成立の報酬として不動産会社に支払われるもの。賃貸借契約の場合の仲介手数料は家賃の1ヶ月分(税別)が上限。売買契約の場合は物件価格によって変動する。

直間(ちょくま)

間取りのタイプ。キッチンがある部屋とそれ以外の複数の部屋が直線状に並んでいるタイプ。奥の部屋には手前の部屋を通っていくことになるためプライバシーを保ちにくいが、複数の部屋を一体化させて使えるメリットもある。「直間」に対して、キッチンがある部屋からそれぞれの部屋に直接入る「振分タイプ」がある。

(つぼ)

面積の単位。1坪=約3.3㎡で、目安は畳2枚分(畳種により若干異なる )。一般的に、土地・事務所・テナントなどの面積を表す際に、参考値として使われることが多い。

定期借家契約(ていきしゃっかけいやく)

貸主と借主の間で結ばれる期限付きの賃貸借契約で、一般的に定借契約(ていしゃくけいやく)と略される。あらかじめ設定された契約期間の満了によって、貸主に正当事由がなくても契約は終了し、更新もされない。貸主は借主に対して、契約内容を公正証書交付などによってあらかじめ説明しておかなければならない。再契約は貸主との合意があれば可能。

ディンプルキー(でぃんぷるきー)

鍵にギザギザの鍵山がなく、表面に多数の小さなくぼみを付けた形状の鍵。従来の一般的な形状の鍵に比べて複製が困難であるため防犯性に優れており、リバーシブルで抜き差しがしやすい。ビッキングに強いシリンダー錠を公的に認定する制度である「CP-C認定錠」のひとつ。

デザイナーズマンション(でざいなーずまんしょん)

デザインのコンセプトがはっきりと前面に出されている集合住宅。一般的な物件とは違った斬新なコンセプトやプランニングの外観やインテリアになっているのが特徴。

鉄筋コンクリート造(てっきんこんくりーとぞう)

鉄筋は引っ張る力に強く、コンクリートは圧縮に強いという両方の特徴を組み合わせ、鉄筋をコンクリートで補強した構造。地震や火災などに対する耐久性に優れており、一般的に鉄骨造や木造よりも室内の遮音性が高い。中高層の建築物に多く用いられる。「RC造」と略される。

鉄骨鉄筋コンクリート造(てっこつてっきんこんくりーとぞう)

鉄骨造の骨組みの周囲を鉄筋コンクリートで覆う建築構造。強度に優れており、高層住宅や中高層建築物に多く用いられる。「SRC造」と略される。

手付金(てつけきん)

通常、契約成立を前提に支払う金銭。契約金の一部として充当される。

鉄骨造(てっこつぞう)

鋼材を骨組みに用いた建物構造。大きくは鋼材のタイプにより「重量鉄骨造」と「軽量鉄骨造」のふたつに分けられる。「S造」と略される。

テラスハウス(てらすはうす)

一般的に、各住戸が地面に接し、各戸に専用の庭やテラスがある低層の連棟式住宅。いうならば、一戸建ての住宅が長屋式に連なっているような形状の住宅。

電気温水器(でんきおんすいき)

「ガス給湯器」に対し、電力で温水を沸かす設備。瞬間湯沸しではなく貯湯式が一般的であるが、ガス給湯器同様の機能をもつものも多い。

徒歩〇分(とほ〇ふん)

目的地までの徒歩分数を表す際に、80mの距離を徒歩1分として計算する。

ダブルゼロ(だぶるぜろ)

一般に、賃貸物件で敷金および礼金がともにゼロ(無し)の場合にこう呼ばれることがある。同じ意味で、「敷礼0(ゼロ)」、「敷礼なし」、「ゼロゼロ」などと呼ばれることもある。

な行

納戸(なんど)

実際は居室として使用できる場合であっても、建築基準法上の採光基準や換気基準を満たしていないため居室として認められない部屋。間取りとしては2LDK+Nなどのように「N」と略される。同じ理由で「サービスルーム(S)」、「F(フリールーム)」、「DEN(書斎)」と略される場合もある。

は行

媒介(ばいかい)

仲介」と同じ意味。

ハイツ(はいつ)

明確な定義はないが、一般的には軽量鉄骨造で2階建ての共同住宅全般をいうことが多い。構造や階数によって「アパート」、「マンション」、「ハイツ」、「コーポ」、「貸家」等に分類されることが多い。

パイプスペース(ぱいぷすぺーす)

水道管、ガス管、下水管、などが収納されている配管スペース。「PS」と略される。

バリアフリー(ばりあふりー)

障壁(バリア)となる部分を解消(フリー)することを意味している。床の段差をなくしたり、廊下や階段に補助用の手すりを設置したりすることで、高齢者や障害者にも使いやすくした構造。

バルコニー(ばるこにー)

建物の外壁から張り出した形状の屋外スペースのこと。形状によって通常の「バルコニー」と呼ばれるもの以外に、「ルーフバルコニー」、「サービスバルコニー」などがある。

ビルトイン(びるといん)

部屋の家具や設備が一体化して造り付けられたり組み込まれていること。ビルトイン収納、ビルトインコンロ、ビルトイン浄水器、ビルトインエアコンなど、様々なものがある。

日割り家賃(ひわりやちん)

賃貸借契約の際、入居可能日(家賃発生日)が月の途中の場合に、初月分の家賃を日割りにすること。

フリーレント(ふりーれんと)

フリー(無料)でレント(借りる)という意味。賃貸借契約で、解約開始後の一定期間の家賃が無料になること。

振分タイプ(ふりわけたいぷ)

2K以上の間取りで、キッチンがある部屋からそれぞれの居室へ入れる間取りのタイプ。「振分タイプ」に対し、キッチンがある部屋とそれ以外の複数の部屋が直線状に並んでいる間取りのタイプは「直間(ちょくま)」といわれる。

プレキャストコンクリート造(ぷれきゃすとこんくりーとぞう)

工場であらかじめ製造された鉄筋コンクリートパネルを、現場で組み上げて構造体を作る工法の構造。建築工期の短縮やコスト削減、また狭い現場でも対応しやすいなどのメリットがある。「PC造」と略される。

フローリング(ふろーりんぐ)

表面材に木質材料や木板を用いた床張り。フローリングには、単層フローリング(無垢材を敷き詰めたもの)と、複合フローリング(合板に薄い木板を重ねて張り合わせ敷き詰めたもの)の2種類がある。複合フローリングには、遮音性に優れているもの、傷が付きにくいもの、汚れにくいものなどさまざまな種類のものがある。

分譲賃貸(ぶんじょうちんたい)

元々は分譲用に建築された住宅を、所有者が賃貸住宅として貸し出す物件。そのため集合住宅の場合は部屋ごとに所有者(家主)が異なる。賃貸用に建築された住宅に比べ、構造・設備・機能性などが優れている場合が多い。分譲住宅であるため管理規約が適用されるが、そのほかは普通の賃貸住宅と同じように居住することができる。「分譲貸し」とも呼ばれる。

防水パン(ぼうすいぱん)

「洗濯パン」と呼ばれることも多く、洗濯機を置くための排水口付の受け皿。万一、洗濯機からの水漏れが起こった際でも、洗濯パンが水を受け止め、水が周囲にあふれ出すのを防ぐことで階下への水漏れも防ぐ。

保証金(ほしょうきん)

貸主が預かっておく費用で、主に関西(京都以外)特有のもの。全国的には「敷金」とされる場合が多い。解約時に家賃の滞納分があったり原状回復費用(通常の使用に伴い生じた損耗を除く)が発生する場合にはここから充当され、「解約引き(または償却金)」を差し引いて退去時に返還される。

ま行

前家賃(まえやちん)

賃貸借契約に伴い、入居開始月(契約開始月)の家賃を契約時に前もって支払うこと。一般的に住宅等の賃貸借契約時には、敷金礼金仲介手数料などの諸費用とともに支払う。家賃発生日が月途中の場合は日割り家賃を支払い、翌月1ヵ月分の家賃も併せて支払うこともある。

マンション(まんしょん)

一般に、3階建て以上で鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨造の集合住宅のことを言う。その他に、構造や階数によって「アパート」、「ハイツ」、「コーポ」、「貸家」等に分類されることが多い。

ミングル(みんぐる)

原則として同性の単身者同士の入居者を対象に、同居生活のスタイルで設計された住戸タイプ。複数の個室はそれぞれ鍵がかかり、キッチンやバス・トイレは共同で利用する。原則、賃貸借契約は一人ずつが別々に結ぶ。同様に一つの住居を複数人で共有して生活する「シェアハウス」と呼ばれるスタイルの住戸も人気を集めている。

メーターボックス(めーたーぼっくす)

電気メーター・ガスメーター・水道メーター等の計量器などを集約して設置しているスペース。各住戸の玄関ドア脇に設置されていることが多い。「MB」と略される。

メゾネット(めぞねっと)

マンション等において、1住戸が上下2層に分かれた部屋になっており、内階段でつながっているタイプのもの。

木造(もくぞう)

住宅の柱や梁などの主要となる部分に、木材もしくは木質材料を用いた工法による建築構造。通気性が良いことが特徴のひとつに挙げられる。柱と梁で組む在来工法など、多様な工法がある。

物入れ(ものいれ)

居室などに備え付けられた、扉付きの収納スペース。一般に、洋服を掛けるためのハンガーパイプが設置されていないものを「物入れ」、設置されているものを「クローゼット」と呼んで区別することが多い。

や行

家賃保証会社(やちんほしょうがいしゃ)

賃貸住宅の契約にあたり、借主が支払う家賃支払い債務に係わる連帯保証を、連帯保証人に代わって代行する会社。借主は家賃保証会社と保証委託契約を結び、その際に保証委託料(保証料)を支払う。借主が家賃滞納などの家賃支払債務の不履行が生じた場合、借主に代わって代位弁済を貸主に行う。近頃は、家賃保証会社への加入を必須とする物件も増えている。「賃貸保証会社」、「賃貸債務保証会社」と呼ばれることもある。

ユニットバス(ゆにっとばす)

壁・床・天井と浴槽が、硬質プラスチックなどでひとまとまりとして成形された浴室タイプ。一般的に賃貸住宅では、浴室の中に洗面台とトイレもセットになった「3点ユニット」を指し、「バス・トイレ別」または「セパレート」に対する用語として使われる。間取り図面などで表示される場合、「UB」と略すことが多い。

ユニバーサルデザイン(ゆにばーさるでざいん)

主に高齢者や体の不自由な方などに配慮する「バリアフリー」に対し、年齢や障害の有無、国籍、性別、体格などにかかわらず、誰もが過ごしやすい生活環境を整えようという考え。「すべての人のためのデザイン」を意味する。例えば住宅に関するものであれば、「プッシュプルドア」、「リバーシブルキー」、「フルフラット設計」、「ワイドスイッチ」などもそのひとつ。

浴室乾燥機(よくしつかんそうき)

使用後の浴室の換気をするほか、ヒーター機能を併用することで寒い時期には浴室内を温めておくことがでたり、衣類を干して乾かすことが可能な機種もある。単に「浴室乾燥機能」という場合、暖房機能や衣類乾燥機能が付いていない場合もある。天井にはめ込んで設置されているタイプのほか、壁掛けのタイプもある。「浴乾」と略して呼ばれることもある。

ら行

リノベーション(りのべーしょん)

既存の建物を、大規模な改修工事によって性能や機能を向上させること。通常のリフォーム(改装)は主に建物の内装・外装・設備等を新しくすることだが、リノベーションとは一般に、外見だけでなくその用途や機能を変えることで建物の価値を高めること。

リビングダイニングキッチン(りびんぐだいにんぐきっちん)

ひとつの部屋の中に居間と食事スペースを兼ね、キッチン設備がある部屋。つまり、DK(ダイニングキッチン)に居間(リビング)のスペースを併せ持っている部屋。「LDK」と略されたり表示されたりする。広さの基準としては、LDK以外の居室数が1部屋の場合は8帖以上、LDK以外の居室数が2部屋以上の場合は10帖以上とされている。 

ルーフバルコニー(るーふばるこにー)

階下の住戸の屋根(ルーフ)の部分を利用したバルコニーのこと。通常のバルコニーよりもスペースが広いのが特徴。集合住宅で上階部分が後退している設計の場合に見られる。

ルームシェア(るーむしぇあ)

ひとつの住戸を他人同士(家族以外)の複数人で借り、共同生活をすること。家賃を入居者で割ることで、それぞれの家賃負担が少なくて済み、より広い部屋に暮らすことができる。ただし、どの物件でも可能というわけではなく、事前の確認またはあらかじめ貸主の承諾を得ておく必要がある。

礼金(れいきん)

賃貸借契約の際に、借主が貸主に支払う費用。敷金保証金のような預け金に対し、契約を結ぶ際の謝礼金として貸主に支払う費用。契約終了時は返還されない。

連帯保証人(れんたいほしょうにん)

主たる債務者(賃貸借契約でいう場合は借主)の家賃滞納などの債務について連帯して責任を負い、債務を負担する。単なる「保証人」より責任は重く、貸主からの支払請求があればすぐに弁済の責任を負う。

ロフト(ろふと)

主に屋根裏を利用して作られたスペースのこと。備え付けのはしごを使って昇り降りをし、収納スペースとして利用される場合がほとんどだが、スペースによっては居住空間として利用できる場合もある。「専有面積」には含めない。

わ行

ワンルーム(わんるーむ)

間取りタイプのひとつ。居室内にキッチンが設置されている、1部屋タイプの間取り。「1R」と表記されることも多い。キッチンが居室と別れている場合は「1K」タイプという。

不動産用語集(売買)

あ行

青田売り(あおたうり)

建物の建築や宅地の造成工事が完成する前に、建物や宅地を売却すること。新築マンションや戸建分譲の場合の販売手法として主流になっている。[宅地建物取引業法]では、宅建業者に対して、建築確認前の広告の禁止、工事完了時における形状・構造などについて書面での説明、手付金等の保全義務などの規定をしている。

オーナーチェンジ(おーなーちぇんじ)

物件を所有しているオーナー(家主)が、その物件の賃借人が入居した状態のまま、物件を売却すること。購入者は新たに入居者を探す必要がないというメリットがあり、入居者からすると家主が変わることになる。

オープンハウス(おーぷんはうす)

住宅を販売するにあたり、その物件を実際に内覧して頂ける日を設け、一般の方向けに内覧会を実施すること。

居抜き(いぬき)

店舗や工場、旅館などを、内部にある営業用の設備、什器備品などが設置されたままの状態で売買・賃貸借がされること。そのため、居抜きの状態で購入もしくは賃借した場合は、すでにある設備や什器備品などを利用できるため、早期に営業を開始できるというメリットがある。「居抜き」に対して、店舗の内装設備や什器備品などが無い状態のことは「スケルトン」と呼ばれる。

上物(うわもの)

土地の上に存在している建物のこと。不動産広告で「上物あり」などの表現がされている場合は、土地の上に家屋が存在しているという意味になる。なお、老朽化などの理由により上物の価値が非常に低いと考えられる場合には、不動産広告においては「古家あり」または「廃屋あり」と表現するのが望ましいとされている。

RC造(あーるしー)

鉄筋コンクリート造」のこと。「Reinforced Concrete」の頭文字。

SRC造(えすあーるしー)

鉄骨鉄筋コンクリート造」のこと。「Steel Reinforced Concrete」の頭文字。

LDK(えるでぃーけー)

リビングダイニングキッチン」のこと。リビングは「居室」、ダイニングは「食事室」、キッチンは「台所」であり、リビングダイニングキッチンは「居室兼食事室兼台所」という意味。

LPガス(えるぴーがす)

「Liquefied Petroleum Gas」の略。可燃性炭化水素を圧縮し液化した燃料のことで、日本では「液化石油ガス」と訳されている。一般には「プロパンガス」も同じ意味で使われている。なお、LPガスに似た燃料用ガスとして「都市ガス」があるが、その主な成分はメタンで、気体のままガス管によって供給される。

ALC(えーえるしー)

「Autoclaved Light Weight Concrete」の頭文字。「軽量気泡コンクリート」とのこと。耐火性・断熱性に優れているため、住宅の間仕切りや外壁に用いられることが多い。

か行

瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)

売買の対象物に隠れた瑕疵(通常では容易に発見できない欠陥)がある場合、売主が買主に対して負う責任。取得後(引き渡し後)に損害を受けた時には、買い主は売り主に損害賠償の請求ができ、瑕疵のために契約が遂げられなかった場合は契約を解除できる。また、民法上、瑕疵担保責任の追及は、買主が瑕疵の事実を知った時から1年以内に行なわなければならないとされている。

クーリング・オフ(くーりんぐ・おふ)

一定期間は無条件で申込の撤回や契約の解除ができる制度。但し、宅建業者が自ら売主となる宅地建物の売買契約で取引相手が業者以外の者であることと、宅建業者の事務所またはそれに準ずる場所以外のでなされた宅地建物の買受けの申込み、または売買契約であることが条件。尚、一定の場合を除いて、8日間以内は自由に無条件で契約の解除をすることができます。

建ぺい率(けんぺいりつ)

建築物の建築面積の、敷地面積に対する割合。建築物の採光・日照・通風をに確保し、災害を防ぐために用途地域ごとに都市計画によって建ぺい率を制限してる。

管理規約(かんりきやく)

分譲マンションなどの区分所有建物における、建物の管理運営について定められたルール。区分所有法では「規約」と呼んでいるが、一般的には「管理規約」と呼ばれている。区分所有建物では、詳細な規則である「管理規約」を区分所有者自身で設定することが義務付けられており、状況に応じて話し合いの上変更することもできる。

管理組合(かんりくみあい)

分譲マンションなどの区分所有建物において、建物・敷地・付属施設の管理を行なうため、区分所有者全員で結成される。管理組合は集会を開き、マンション管理に関するさまざまな事項を決定し「管理規約」を定める。

競売(けいばい)

「きょうばい」ともいう。不動産の競売については、債権者が裁判所を通じて、債務者の財産(不動産)を競りにかけ、その売却代金を債務の弁済に充てる制度。債務不履行によって差し押さえられた不動産を競売物件といい、不動産の所有者が債務を返済できなくなると裁判所がその物件を差し押さえて売却する。競売については、抵当権の行使(任意執行)や強制執行に基づくものがある。

建築基準法(けんちくきじゅんほう)

日本の建築に関する最も基本的な法律。「国民の生命・健康・財産の保護」のために昭和25(1950)年に定められた法律。この法律により、建築物・建築物の敷地・構造・設備・用途に関しての最低限の基準が定められている。その最低限の基準とは、建築物の用途・建ぺい率・容積率・高さ等の基準である。「建基法」と略される場合もある。

コンバージョン(こんばーじょん)

原状の建物の用途を変更すること。例えば、オフィスビルをホテルや集合住宅に、社員寮を有料老人ホームに、倉庫を飲食店に、というような転用が見られる。

さ行

サブリース(さぶりーす)

賃貸住宅の所有者から、不動産会社等がその住宅を一括して借り上げ(賃借)し、その業者が貸主となってさらに第三者(入居者)へ転貸するという賃貸住宅の経営方法。所有者は空室のリスクを回避でき、入居者募集や管理等の手間がかからずに毎月の賃料収入を得ることが可能。

スケルトン(すけるとん)

建築物の骨組みのことで、建物を支える柱・梁・床などの構造駆体の事。
空きテナント等の物件状況を表す際に、物件の内装設備・什器備品が何も無い状態の事を「スケルトン」という。これに対して、「居抜き」は店舗の内装設備・什器備品がある状態のことをいう。

市街化区域(しがいかくいき)

都市計画法に基づく都市計画区域内のうち、既に市街地を形成している区域と、おおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図ることになっている区域。この区域では、必ず用途地域が定められ、道路・公園・下水道などの都市施設を重点的に整備するとともに、土地利用の規制をすることで、良好な都市環境の形成が図られる。

市街化調整区域(しがいかちょうせいくいき)

都市計画の区域内で、当面の間は市街化を抑制すべきと定められた区域のこと。この区域では原則として、土地の開発や住宅等の建設が禁止されている。

借地借家法(しゃくちしゃっかほう)

建物の賃貸借、土地の賃貸借、建物の所有を目的とする地上権を定めた法律で、民法の特別法。平成4(1992)年に、それまでの1992年に施行され、それまでの「借地法」「借家法」「建物保護ニ関スル法」を廃止・統合することにより施行された。

シェアハウス(しぇあはうす)

ひとつの住居を複数人で共有して生活するタイプの賃貸住宅。一般的には、プライバシー空間の個室があるほかは、リビング、キッチン、バスルーム、トイレなどは共用になっている。通常の賃貸住宅に比べて賃料や初期費用が安いなどのメリットのほか、居住者同士のつながりやコミュニケーションが生まれることなどもシェアハウスの魅力となっている。

差押え(さしおさえ)

債権者の申し立てによって、国の執行機関(執行裁判所や執行官)が、債務者の財産の処分を禁止すること。不動産においては、差押え宣告がなされ、差押えの登記がされ、競売が開始される。

た行

ツーバイフォー工法(2×4工法)(つーばいふぉー工法)

北米で生まれた木造建築の伝統的な工法で、断面が2インチ×4インチの角材を使うことから「2×4(ツーバイフォー)工法」と呼ばれる。日本での正式名称は「枠組壁工法」。建物の壁・床・天井を「面」で支える工法であるため、柱の凹凸のないすっきりとした空間をつくりやすく、頑丈で耐震性・断熱性・気密性にも優れているといった特徴がある。

地目(ちもく)

登記簿に記載されている、土地の用途・種類のこと。地目は土地の現況と利用状況によって定められることになっているが、登記簿に記載されている地目と 実際の土地の利用状況は必ずしも一致していない。地目については、宅地、田、畑、牧場、原野、塩田、鉱泉地、池沼、山林、墓地、境内地、運河用地、水道用地、用悪水路、ため池、堤、井溝、保安林、公衆用道路 公園、鉄道用地、学校用地、雑種地、の23種類に区分されている。

地番(ちばん)

登記簿に記載されている土地の番号のことで、土地一筆ごとに定められている。住所とは別のもので、住居表示が定められた地区においては、地番と住所は一致しているとは限らない。

な行

入居審査(にゅうきょしんさ)

賃貸などの契約締結に先立ち、借り主が適当な相手かどうかを判断すること。一般的には、家賃の支払能力や、治安や風紀上で適当かどうかを確認する。単に「審査」と呼ばれることも多い。

は行

パース(ぱーす)

建物の外観や室内を立体的に表現した絵のこと。立体的に表現することで、平面図や立面図よりもイメージを把握しやすい。新築物件でまだ未完成のときに「完成予想図」として用いられる。建物の外観を描いたものを「外観パース」、室内を描いたものを「内観パース」という。

ハウスメーカー(はうすめーかー)

大手住宅メーカーのことをいう。商業施設よりも住宅部門に特化している。一般の木造住宅、プレハブ住宅、アパート建築、建売、リフォームなど、それぞれに得意とする分野がある。規模的にも、全国展開している大手から地元メインにしている中堅まで多くの企業が存在している。

フリールーム(ふりーるーむ)

実際は居室として使用できる場合であっても、建築基準法上の採光基準や換気基準を満たしていないため居室として認められない部屋。間取りとしては2LDK+Fなどのように「F」と略される。同じ理由で「N(納戸)」、「S(サービスルーム)」、「DEN(書斎)」と略される場合もある。

分譲地(ぶんじょうち)

広い土地を不動産業者などが買い上げ、いくつかの区画に分割して販売している土地。もともと住宅用の土地ではないところを造成・区画を整理して、宅地として開発された土地で、基本的には、地盤調査が済んでおり、上下水道・ガスなどのインフラが整っている。住宅を建てるために造成した土地を「宅地」、区画整理していくつかに分けて販売される土地を「分譲地」という。

プロパンガス(ぷろぱんがす)

LPガス」と同じもの。ただ、家庭用のLPガスは特に「プロパン」という種類のガスが多く含まれているため、家庭用ガスは「LPガス」という言葉以外にも「プロパンガス」という名前も使用されている。

ま行

民泊(みんぱく)

もともとは単に「民家に泊まること」を意味していたが、ここ最近では一般的に、戸建やマンションなど集合住宅等の全部又は一部を、旅行者等への宿泊サービスとして提供することを指す。ここ数年で、インターネットを通じて部屋の貸し借りを仲介するビジネスが世界各国で展開され急速に増加している。多様な宿泊ニーズや空家の有効活用といった面で「民泊」に対する期待が高まっており、それに伴い一定のルールを定めるため、平成29年6月に「住宅宿泊事業法(民泊新法)」が成立した。

や行

用途地域(ようとちいき)

都市計画法に基づく制度で、建築できる建物の用途等を定めた地域。定められている用途地域は13種類あり、住居・商業・工業など、それぞれの地域にふさわしい発達を促すことがもくてきであり、周辺環境を知る目安になる。用途地域は次の通り。
「第一種低層住居専用地域」、「第二種低層住居専用地域」、「第一種中高層住居専用地域」、「第二種中高層住居専用地域」、「第一種住居地域」、「第二種住居地域」、「準住居地域」、「田園住居地域」、「近隣商業地域」、「商業地域」、「準工業地域」、「工業地域」、「工業専用地域」

容積率(ようせきりつ)

「建物の延べ面積(延床面積)の敷地面積に対する割合」のこと。容積率の上限は原則的には都市計画によって、用途地域ごとにあらかじめ定められており、建物を建てる際はその容積率を超えることはできない。

ら行

利回り(りまわり)

投資した元本に対してどれだけの利益が出るのかを表す数値。アパートやマンション経営といった不動産投資の場合は、投資額に対する賃料収入などの割合のことをいう。単純に物件価格と年間賃料収入だけで算出する「表面利回り」と、年間賃料収入から諸経費(管理費、固定資産税、修繕積立金、保険料など)を差し引いて算出する「実質利回り」がある。

路線価(ろせんか)

相続税や贈与税の課税標準になる土地の価格のことで、毎年1月1日を評価時点として国税庁が決定し、8月に発表される。その土地が面している道路ごとに設定され、1平方メートル当たりの価額で表される。

わ行