「鳥取に単身赴任が決まりました!好きな部屋を選んでください!」
突然こう言われて、ぴったりの物件を選べる人は少ないと思います。鳥取のことを何も知らない場合も多いですし、何を基準に選べば良いか分からないからです。
今回の記事では、単身赴任者のための部屋選びについて詳しく紹介しています。
・鳥取はどんなところなのか
・単身赴任者が部屋を選ぶときに注意すること
・鳥取で単身赴任者におすすめのエリア
など、お部屋選びに必要な内容を網羅しています。鳥取に単身赴任を予定している方は要チェックです。
鳥取に単身赴任する方へ 鳥取はこんなところです
鳥取に行ったことのない人だと、「そもそも鳥取ってどんなところなの…?」と不安を感じるでしょう。家族と離れ、一人で知らない土地で暮らすのですから当然のことです。
ここでは、鳥取県はどんなところなのかを簡単に説明します。
(1)冬は降雪量の多い豪雪地帯
(2)自然が多く水と魚が美味しい
(3)日本で最も人口の少ない田舎
以上の三つのポイントで紹介していきます。
冬は降雪量の多い豪雪地帯
鳥取は日本海側に面しているため、雪の多い豪雪地帯の一つです。降雪の多い日は20cm以上の積雪を観測する日もあります。鳥取に来て雪かきを初体験する人もいるかもしれません。
寒さも厳しく、真冬は最低気温が氷点下を記録することも珍しくありません。溶けた雪が原因で路面が凍結することも頻繁にあります。このような気候のため、車を使用する方はスタッドレスタイヤが必須です。
暖かい地方から引っ越す人は、鳥取の冬は慣れるまで少々苦労するかもしれません。
自然が多く水と魚が美味しい
鳥取県の自慢の一つは豊かな自然の恵みです。特に水と魚が美味しいこと有名であり、地域の食生活を支えています。
鳥取県の奥大山の水は、サントリーのミネラルウォーターの材料になるほどの名水です。日常で使用する水道水は地下水を汲み上げたもので、蛇口をひねるといつでも美味しい水を飲むことができます。このように、水源に恵まれた土地です。
水の美味しい鳥取県は日本海に面した県であり、同時に漁業が盛んな地域です。市場まで足を伸ばせば、その日水揚げされた新鮮な魚をいつでも味わうことができます
美味しい水と魚をいつでも利用できる鳥取県は、食べることが好きな人にはとても魅力的な土地だと言えます。
参考:https://www.pref.tottori.lg.jp/suidou/
日本で最も人口の少ない田舎
鳥取県は、日本で最も人口が少ない田舎の県です。主要都市から車で20分も走れば、自然豊かな海や山に遊びに行けます。
鳥取県は、都会の喧騒に疲れた人や、豊かな自然の中で子供を育てたい層に人気の移住先です。買い物や交通の便などは、確かに都会と比較すると不便な面はあります。ですが、人の多い都会から離れたい人には、それを補って余りある魅力があります。
単身赴任で家族と離れるのは寂しいものですが、都会で働くことに疲れている方には心のオアシスになるかもしれません。
鳥取の部屋を選ぶ前にチェックしておくポイント
鳥取への単身赴任が決まり、早速部屋選びを始めたいところですが、ちょっと待ってください。
部屋選びには、部屋を検討する前にいくつか決めておくべきポイントがあります。このチェックを飛ばしてしまうと、どの部屋も魅力的に見えて迷ってしまうでしょう。
単身赴任者が部屋を選ぶ際、事前にチェックが必要なのは以下の四つのポイントです。
(1)赴任中の生活スタイルを予想する
(2)部屋の予算
(3)単身赴任中の家にどこまでの機能を求めるか
(4)車を使うかどうか
物件を検討し始める前に一つずつ詰めていきましょう。詳細を解説していきます。
赴任中の生活スタイルを予想する
まずは、単身赴任中の生活スタイルをシミュレーションしてみてください。住居に必要なものは生活サイクルによって左右されることが多いです。
どんな生活をするかで物件に求める点も変わってきます。
・自炊はするのか(スーパーなど周辺施設の立地に影響)
・通勤時間は何分まで許容できるか(勤務先からの距離に影響)
・交通手段は何を利用するのか(駅を利用するかどうか)
・勤務時間は何時までか(夜間の治安状況などに影響)
このような点を意識しながら、平日と休日の生活スタイルをシミュレーションしてみてください。その後、家に求める点を洗い出してみるとぐっと絞り込みやすくなります。
部屋の予算
鳥取に限定した話ではありませんが、部屋に出せる予算が高ければ高いほど、以下のように部屋の条件は良くなります。
・より駅に近い物件を選べる
・セキュリティのしっかりした部屋に住める
・虫などの心配のない新築物件を検討できる
・広い部屋に住める
そうは言っても、当然ながら予算には限界があります。まずは、1か月の家賃をどの程度払えるのかを計算してください。
単身赴任の場合は会社から補助が出ることも多いでしょう。金額が不明な場合、会社からの家賃補助がいくらかも含めて整理してみましょう。
単身赴任中の家にどこまでの機能を求めるか
単身赴任中の家にどこまでの機能を求めるかもあらかじめ確認しておきましょう。というのも、人によっては単身赴任中の部屋はあくまで仮住まいで、住み心地より家賃重視で選ぶケースもあるからです。
どのくらいの期間単身赴任するかにもよるので、自分に条件を整理してみましょう。
たとえば
・平日は寝に帰るだけなので家賃が安ければ日中の日当たりは気にしない
・荷物は少なくするのでワンルームで十分
・家族が泊まりに来るので少し広めの部屋が良い
・一人でも自炊をきちんとしたいので二口コンロを置けるところが良い
・料理はしないので食料庫がわりのスーパーが近くに欲しい
などの点が挙げられます。このような点も事前にリストアップしてみてください。
車を使うかどうか
部屋を選ぶ上で非常に重要な点の一つが、単身赴任先で車を使うかどうかです。
基本的に、鳥取で生活する上では車があった方が便利です。田舎ではよくあることですが、スーパーなどの商業施設が必ずしも駅近くに集まっていません。
車を生活の足として使用することが多いため、比較的国道沿いが栄えている傾向があります。
車を使用できるのであれば、あまりエリアを限定せず、様々な地域の物件を検討できます。一方、車を持っていない方や家族のところに置いてくる予定の方は、徒歩で生活を完結できる主要駅の周辺が良いでしょう。
このように、車の有無で検討可能なエリアが変わります。物件探しを始める前に、車を使うかどうか決めておくのがおすすめです。
単身赴任者におすすめなのはこんな物件
条件を洗い出し物件選びを始めても、鳥取県の部屋は無数にあります。膨大な数の中から候補を絞り込むのはとても時間がかかる作業です。
多くの場合、単身赴任はいつから始めるか決まっています。部屋選びにもあまり時間をかけられませんよね。
そこで、数ある物件選びの要素の中で、単身赴任者におすすめの4つの条件をまとめました。
(1)家具・家電付きの物件
(2)駅徒歩圏内の立地
(3)県外に出やすい大きな駅の近く
(4)都市ガスの物件
なぜおすすめなのか、ポイントを解説していきます。迷ったときの参考にしてください。
家具・家電付きの物件
単身赴任者には、家具・家電付きの物件をおすすめします。
単身赴任は、多くの場合一時的なものです。単身赴任のためだけに家具と家電を用意するのはとても大変ですし、お金もかかります。
・鳥取に来るとき
・鳥取から戻るとき
少なくともこの二回のタイミングで、購入・運搬・処分の手間と費用がかかります。
家具・家電付きの部屋なら、この手間と費用はかかりません。引越しの準備も大幅に楽になるため、ぜひ候補に入れてみてください。
駅徒歩圏内の立地
車を持っていない場合、駅から徒歩圏内の立地が良いでしょう。鳥取は田舎であるため車社会。駅から離れると徒歩と自転車で暮らすのは限界があります。駅徒歩圏内であれば、生活を近所で完結できるためとても便利です。
なお、田舎では駅によっては周辺に田んぼや住宅しかないケースがあります。
「駅近だから便利だろう」
と思って住んでみたらとんでもない立地だった、という場合があるので要注意です。後ほどおすすめのエリアを紹介しますので、そちらも一つの基準として参考にしてください。
県外に出やすい大きな駅の近く
単身赴任者には、鳥取駅や米子駅など、県内主要駅の近くもおすすめできます。
単身赴任中は、月に一度は家族に会いに帰るという方が多いです。米子駅や鳥取駅は、関西や岡山方面に接続している特急列車が停車します。特急停車駅が最寄りであれば、そこまで電車で移動する時間を節約できるのでおすすめです。
鉄道を利用して家族の元に帰る場合、特急から新幹線への乗り継ぎが発生するケースは多いです。主要駅から離れた場所に住んでいると、帰省のたびに荷物を持って数駅電車で移動しなければなりません。
帰省の際の移動が非常に楽になるため、頻繁に家族の顔を見に行く方は主要駅近くがおすすめです。
都市ガスの物件
鳥取にすむのであれば、都市ガスの物件をおすすめします。
鳥取は非常に寒い地域です。真冬になれば最低気温がマイナスを指すことは珍しくありません。お風呂にお湯を張る場合や、ガスの暖房を利用することも多いです。
プロパンガスを利用していると、鳥取の冬だとどうしても請求は高額になります。比較的料金の安い都市ガスの物件を選べば、その分だけ生活にかかるコストを下げることが可能です。
単身赴任者におすすめエリアと家賃相場
ここからは、具体的に単身赴任者におすすめの鳥取のエリアをご紹介していきます。鳥取県内で、単身赴任者におすすめのエリアは以下の4つです。
(1)鳥取駅南側
(2)米子駅周辺
(3)鳥取大学前
(4)米原周辺
各地域、周辺地域の環境や家賃相場まで調査しています。単身赴任が決まっている方はぜひ参考にしてください。
価格参考:https://suumo.jp/edit/chizu/chintai/?ar=080&ta=31
鳥取駅南側
生活する上での利便性を最も重視する場合、おすすめなのは鳥取駅の南側一帯です。
周辺地域はスーパーや商業施設、飲食店など生活に必要な店が一通り揃っています。駅から徒歩数分の場所であれば、徒歩移動のみで日々の買い出しを済ませることが可能です。
鳥取駅南側エリアの家賃相場
部屋のタイプ | 家賃相場(円) |
ワンルーム | 3.5~4.5万 |
1K | 4.0~4.8万 |
1DK | 4.0~4.8万 |
1LDK | 4.7~6.5万 |
物件によって細かい違いはありますが、このエリアに単身赴任で住むのであれば、月6万円程度を上限として見込んでおくと良いでしょう。
なお、鳥取駅は以下の二つの特急の停車駅です。
・特急スーパーいなば(岡山方面)
・特急スーパーはくと(京都・大阪方面)
帰省に新幹線を利用する場合、岡山や関西方面まで特急に乗り、そこから新幹線に乗車できます。鳥取駅の近くの物件を選べば歩いてすぐ特急に乗車できるので帰省時は非常に便利です。
鳥取駅南側はこんな方に特におすすめです。
・家の徒歩圏内で生活を完結させたい方
・帰省の際の移動を楽にしたい方
米子駅周辺
米子駅周辺は、鳥取駅南側と並んで利便性の高いエリアです。
米子駅の西側は飲食店が多く、料理が苦手な人にもおすすめです。イオンやスーパー、コンビニなど周辺環境も充実しており、物件の場所次第ではこちらも徒歩で生活を完結できます。
米子駅周辺エリアの家賃相場
部屋の種類 | 家賃相場(円) |
ワンルーム | 4.5~5.2万 |
1K | 3.0~3.5万 |
1DK | 4.5~5.0万 |
1LDK | 4.9~5.6万 |
米子駅の周辺エリアを選ぶ場合、家賃は月5.5万円程度を見込んでおくと良いでしょう。
米子駅は、倉敷・岡山方面行きの特急やくもの停車駅。岡山・倉敷に停車する新幹線に乗り換えることが可能なので、帰省の際の利便性が高い駅です。
米子駅周辺はこんな人におすすめできます。
・帰省の際の移動を楽にしたい方
・勤務先が鳥取県西側にある方
・徒歩での移動がメインになる方
鳥取大学前
鳥取大学前は、主に大学生向けの物件が多いエリアです。スーパーや飲食店が大学の近くに集まっています。
大学生は車を持っていないケースも多いため、学生の多く住む街は車を持っていない人でも生活できるようになっています。
学生街に住むことのメリットの一つは、近所付き合いをしなくて済むという点です。大学生は通常4年で居なくなり、またほとんどが一人暮らしのため、ご近所付き合いは少ないです。
「田舎だと地域の付き合いがありそうでちょっと面倒かも…」
こんな方には特におすすめです。
鳥取大学前エリアの家賃相場
部屋のタイプ | 家賃相場(円) |
ワンルーム | 2.5~3.0万 |
1K | 2.2~4.0万 |
1DK | 3.2~4.0万 |
1LDK | 5.0~6.0万 |
物件にもよりますが、鳥取大学前に住む場合、家賃の上限は月6万円ほどです。
特筆すべきポイントは、1DKまでの部屋の相場が他のエリアと比較して安くなっていること。生活コストを抑えたい方には嬉しいポイントですね。
最寄りである鳥取大学前駅は特急スーパーはくとの停車駅。関西方面に出られるので帰省の際の利便性も抜群です。
鳥取大学前エリアはこんな方におすすめできます。
・鳥取では車を使わない方
・家賃を抑えたい方
・近所付き合いが不安な方
米原周辺
米原は、弓ヶ浜半島の根元あたりにある街。米子駅から三駅ほど離れた後藤駅三本松口駅の中間に位置しています。
スーパーや飲食店など、国道沿いの店が充実しており、車を使用する方におすすめのエリアです。
徒歩数分程度の距離に国道431号線と317号線があり、車での交通の便に優れています。米子ICも数キロ程度の距離にあるため、高速道路の利用もしやすいです。
米原周辺エリアの家賃相場
部屋のタイプ | 家賃相場(円) |
ワンルーム | 4.7~5.2万 |
1K | 3.0~3.5万 |
1DK | 3.2~3.7万 |
1LDK | 4.0~4.5万 |
米原周辺エリアを検討する場合、家賃は上限5万円程度が相場です。
なお、このエリアは北側に1キロほど進むと日本海に当たります。ゴルフ場や有名な皆生温泉も海辺にあり、プライベートを充実させたい方にぴったりの場所です。
米原周辺エリアはこんな方におすすめできます。
・鳥取で車を使用する方
・ドライブが好きで遠出したい方
・単身赴任先でもプライベートを充実させたい方
まとめ
家族と離れた場所での単身赴任は寂しく不安なもの。せめて部屋くらいは自分にあった快適なものを選びたいところです。
物件を選ぶ際は、まずは部屋の希望条件をまとめてみてください。今回紹介した内容が参考にできます。
・車の有無
・予算(1か月の家賃)
・単身赴任中の生活スタイルから割り出した希望条件
このあたりを整理しておくと、物件を検討する際の基準になります。
部屋選びは自分でやることもできますが、本格的に検討する際は不動産業者に問い合わせるのがおすすめです。要望から自分にあった部屋を提案してもらえるので、急ぎの物件探しも効率よく進められます。
エイブルほくしんでも、鳥取県内の物件を多く取り扱っています。一度チェックしてみてください。